Audi e-tron GT quattroには法律の規定に準拠した車両接近通報装置(AVAS)が搭載されています。欧州と中国では時速20キロまで、米国では時速32キロまでこの装置の稼働が義務付けられています。この装置により車外に警報音が発せられ、都市部などで歩行者が接近する車に気づくことができます。Audi e-tron GT quattroが発する音の範囲はAVASの規制をはるかに超えたものです。
エクステリアの音は車両の前に搭載されたスピーカーから再生されます。オプションのe-tronサウンドパッケージを選択すれば車両の後方にもう1つ、そしてインテリアのリヤのドアにも2つのスピーカーが追加されます。グランツーリスモのサウンドを説明するにあたり、ルドルフ・ハルブマイヤーは次のように述べています。「私たちはあえて、エンジンのような音やSF映画の宇宙船のような音を避けることにしました。その代わりにAudi e-tron GT quattroには高品質を漂わせるようなスポーティーでどっしりと響く音を備えました。これにより特徴がとても際立っています。なじみ深い音と新しく未来的な要素を融合させたのです。」
コントロールモジュールはインテリアとエクステリア、2つのオーディオをそれぞれ調整します。そして2つのコントロールユニットは車速やアクセルペダルの位置など運転状況に基づいてAudi e-tron GT quattroのサウンドを永続的に、かつリアルタイムに生成します。また、ドライブモードに合わせた調整も行われます。アウディドライブセレクトのドライビングダイナミクスシステムは標準装備されており、モードに応じてサウンドの特性が段階的に変化します。選べるモードはエフィシェンシー、コンフォート、ダイナミックの3種類です。ドライバーは気分に応じてグランツーリスモのサウンドトラックを自由に選ぶことができるのです。